【ENTRY15】街をサンタでいっぱいに!病気と闘う子供たちへプレゼントを贈る

飛び公名

小野寺達弥さん(北海道更別村)

活動名

街をサンタでいっぱいに!病気と闘う子供たちへプレゼントを贈る

プレゼント受け渡し後に記念撮影

活動概要

イベント参加費にて、サンタ衣装やクリスマスプレゼントを購入し、病気と闘う子供たちへプレゼントを贈る取り組みです。
当日は、地元企業等の協力を得て開会式やミニライブを開催し、100人以上のサンタクロースで街中を練り歩き賑わいを取り戻します。さらに参加者全員でプレゼントを購入し、病院や養護施設の子供たちへ届けます。
子供たちと街を元気にすることを目的として既に5年を継続し、北海道全体に広げています。

屋外にて開会式及びミニライブ

きっかけとあゆみ

約6年前に滞納者の徴収業務に携わり、育児放棄等や様々な家庭環境をみて深刻な問題と感じていたころ、札幌の知人から「サンタラン」というイベントの参加案内があり、その趣旨に共感する。
私自身が母子家庭で育ち、クリスマスに楽しい記憶は無かったため、この取り組みで「子供たちに喜んでもらいたい、閑散とした街を元気にしたい」という思いになる。また北海道の雪景色とクリスマスの雰囲気が相乗効果となり街を元気にできるため、北海道の各市町村に広めることを目的とし自ら開催する。
募金だけのチャリティではなく、参加者自らがサンタクロースとなり楽しむイベントとして、仲間を募り実行委員会を設立する。
世界各地で開催されている「サンタラン」は、日本では大阪市で初開催され全国に広がりつつあり、北海道では札幌市と十勝(帯広市)が同時開催した。
十勝では毎年100人以上の参加者があり、全国唯一の方法として参加者全員でプレゼントを購入し、参加者全員で病院等へ贈り届けることを実現させた。
平成25年12月の初開催時に、難病で入院する子供たちに喜ばれ、親御さんから涙ながらに感謝されたことが忘れられず、今年で6年目を迎える。

地元新聞に掲載

アピールポイント

1.成果・効果

プレゼントを贈ることで、入院する子供たちや児童養護施設の子供たちに喜んでもらうことが嬉しく、参加者も難病や育児放棄などの問題について関心が高くなり、協力者や支援者が拡大している。
サンタ100人以上が市街地を練り歩くため、街中に賑わいを取り戻している。またサンタ衣装及びクリスマスプレゼント購入により、地元への経済効果(約40万円程度)があり、様々な企業から問合せが増加している。
全てを参加費と寄付金等で運営し、補助金は一切受けずに健全経営としている。運営は透明性を確保するため、収支決算を公表し参加者からも信頼を得ている。

2.チャレンジ性

サンタ100人以上の訪問は過去に例は無いため、病院は感染症の問題、デパートでの購入は一般客の迷惑になると断られた経緯がある。
何度も訪問し熱意ある説明と行動により、現在の信頼関係が構築されている。
子供たちに何をプレゼントするか?
病院では食べ物は禁止、養護施設は同じものなど、その状況や年齢、男女に応じて選定が必要となる。
イベント参加者への説明方法、手順やルール作りは試行錯誤の積み重ねである。また病院や養護施設は、個人情報管理の徹底が必要となる。

3.協働性

参加者のみならず、行政や地元企業の後援等が増加(約20社)し、寄付金やポスター掲示、無報酬でのライブ開催や飲み物の無料提供など、官民問わず幅広い連携・協力が実現できた要因になっている。
北海道では、十勝、札幌市、広尾町、函館市、旭川市、富良野市、稚内市で開催されており、事務局相互が連携し情報交換等により更なる取り組みの充実を実現している。

4.持続性

参加者自身が楽しみ、子供たちの笑顔をみて、街を元気に。
参加者から、北海道十勝の冬の風物詩として、毎年の参加が楽しみと聞いている。
参加者全員でプレゼントを届ける方法は全国唯一であり、関係各社及び参加者等から理解を得られる限り、今後も本物のサンタクロースとして活動は継続する。