iJAMP連載 ~インタビュー №2~

〇時事通信iJAMPで首長コラム・インタビュー連載中!
〇白石 勝也  愛媛県松前町長のインタビュー
(2011年8月19日配信時事通信社iJAMPより)

◇「公務員も現場主義」を強調

 白石勝也・愛媛県松前町長
「記者は現場に行かないと仕事にならない。公務員も同じ」。元NHK記者の経歴を持つ愛媛県松前町(3万1300人)の白石勝也町長(しらいし・かつや=71)は「現場主義」を強調する。NHK時代は静岡、高知、松山などの各放送局で勤務し「机に座っていては仕事にならない」ということを身をもって経験しているという。
「地域に飛び出す公務員ネットワークを応援する首長連合」の発起人も務めており「地域に出て行きいろいろな人に会って今地域で起こっていること、住民が困っていることを聞きだすことが公務員に求められている」と、職員が積極的に地域に飛び出していくことを応援する。
職員と住民の交流の場として、祭りやイベント、敬老会の集まりなどを挙げる。「役場の職員でも、家に帰れば地域住民の1人。地域活動に参加していると、これは役場でやったほうがいいなどと気づくことがある。それが仕事に生きてくる」と意義を強調する。
そのためにも「職場で地域に出やすいような雰囲気を作ることが大事。職員が自然に地域に入っていけるように後押ししてほしいと幹部に話している」と町長は語る。こうした幹部の努力により、地域に出ている町職員は多いという。「消防団にも積極的に参加するなど頼りにされている。地域の人も親しみを持ってくれる」と手ごたえを感じている。
さらに、県町村会長として地域主権にも意見を述べる。「国に陳情していく時代は終わったと思う。地域として何ができるのか、それを考えて自主的な判断ができるようにしないと地方分権はできない。合併により愛媛県は20市町となった。知事を含めて首長は21人。皆で話し合って地域のことは自分たちでやるという意気込みでいけば、良い愛媛県ができる」と期待を込める。

〔横顔〕
趣味はカラオケ。「スナックでゆっくりと歌いたい」。記者時代の転勤先の友達を訪ねる旅行もしたいという。

〔町の自慢〕
北には重信川、西は伊予灘に面した塩屋海岸が広がる。小さい町だがJRと私鉄が走り、道路も整備されていて、松山市へのアクセスも良い。

〔ホームページ〕http://www.town.masaki.ehime.jp/

(松山支局・光石連太郎)(了)(2011年8月19日配信)

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