【ENTRY09】須磨ユニバーサルビーチプロジェクトを全国に広める

飛び公名

秋田大介(兵庫県神戸市)

活動名

須磨ユニバーサルビーチプロジェクトを全国に広める

障がい者もその家族も健常者もみんなで楽しむ海水浴

活動概要

障がい者の「できない」を「できた!」に変えるプロジェクト。
関西随一のビーチを拠点に、車椅子ユーザーを始め、どんな人でも海を楽しめるユニバーサルな環境を整えようという活動。
車椅子でも砂浜を走行できるビーチマットと、水陸両用車椅子ヒッポキャンプを資金調達して購入し、多様な関係者やボランティアをたくさん巻き込んで環境を整備している。
海だけでなく田畑、山、牧場などにも順次活動範囲を拡大している。

みんなでつくるユニバーサルビーチ

きっかけとあゆみ

もともと神戸市職員としての知見を活かして、市民活動家などが神戸のため市民のために行う活動をサポートすることをライフワークとしている。
当該NPOの代表である車椅子ユーザーの木戸が、海外で出会ったユニバーサルビーチに感動し、出身地の神戸で実現させたいと考えた。
彼の想いへの賛同者から次々に協力依頼が来たことがきっかけで木戸と出会い、多様なジャンルの協力者たちと共にプロジェクトチームを立ち上げた。

活動が初期段階であったこと、行政管理の厳しい公共空間での活動であったこと、また障がい者を対象としているためリスクがあることや、そもそも信頼できる活動団体になる必要があった。
そのため公務員の持つ信頼度やネットワークを活用し、クラウドファンディングでの資金調達やスポンサー探し、行政との折衝、そして現場監理などを担当し、活動の中心となってサポートしてきた。
最初の海水浴シーズンを大盛況で終えた後、NPO法人となり、その際に副理事長となった。
2年目の海水浴シーズンは神戸市から障がい者対応施設の管理も任されることになり、行政と協力して誰でも楽しめるユニバーサルビーチの確立に取り組んでいる。

ビーチマットと水陸両用車椅子ヒッポキャンプ

アピールポイント

1.成果・効果

車椅子ユーザーにとって、「どうせできない」と思われていた砂浜や海に入ることを「できた!」に変える機会を作れた。この体験をきっかけに障がい者の方たちが新しいチャレンジをしようと思えるようになった。
公務員の知見を活かして管理運営の調整や資金・人材調達を行い、また行政との調整を担うことでスムーズに協力体制を築くことができた。

2.チャレンジ性

日本の海水浴場でビーチマットと水陸両用車椅子をセットで導入した初めての取組であり、新たなチャレンジの連続である。
首から下が一切動かせない方、気管切開をしている子ども、足が悪くなった高齢者、脳性まひの兄弟などなど。
こられる方に併せてライフセーバー、看護士、理学療法士、消防士などと皆で対応策を話し合いながら丁寧に対応している。
活動も海から飛び出し、山登り、畑の収穫、スキー、サーフィンなど様々な分野に応用し、障がい者の方たちと共にチャレンジを続けている。

3.協働性

スタートアップメンバーは12人の有志。メンバーは、障がい者・ライフセーバー・サラリーマン・海の家オーナー・公務員・看護師・医師・報道関係者など。それぞれの立場・特性を活かしてこのプロジェクトを実現まで漕ぎ着けた。
また資金調達にクラウドファンディングを活用し、地域住民や大学生・高校生、ビーチに関連して活動している方、障害者支援団体などからたくさんのご協力を頂いた。
SNSやメディアでこの活動を知り、利用者やボランティアが毎回のように増えている。

4.持続性

活動のスタートはクラウドファンディングや寄付金などで資金調達を行ったが、最初の海水浴シーズンを終えてから、賛助企業や賛助会員の仕組みを作り、財団と協力することで資金面の持続性をあげ、スタッフへの実費の補填なども整いつつある。
今シーズンからはビーチに新設された障がい者対応施設の管理の一部を受託することができ、持続的にこのビーチで活動する準備が整ってきた。

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