【ENTRY04】Do for others~ふるさとに誇りのきっかけづくり

飛び公名

加賀谷辰夫さん(富山県)

活動名

Do for others~ふるさとに誇りのきっかけづくり

マスコミで取り上げていただき、接点のなかった人との輪が広がる

活動概要

仕事とは別の2枚目の名刺を持ち、地域の魅力に誇りや自信、愛着を持てるよう講演するほか、受講者が更に講師となる取組を県民カレッジ自遊塾で実践。世界遺産の棚田コーリャク隊員として、伝統野菜の赤カブや世界遺産米のボランティア活動。市総合計画策定など委員として参画。大学富山校友代表、同窓会副支部長、保証人会副会⾧等の顔もあり、就職相談会や卒論審査担当。新聞寄稿や、ふるさとの魅力を文学として発表する大学院生

他者のために、自分ならではの言葉で、熱い想いを伝える

きっかけとあゆみ

・昭和62年、就職後すぐ同窓会活動等に参加(県校友代表等。都内で就職相談・面接、卒論審査)
・平成3年、20代で父が他界し、集落の絆や支え合いを実感し、評論家や傍観者ではなく、現場重視の行動人として、町内会はじめ地域活動など実践
・19年に中山間地域の活性化指針策定をきっかけに、ふるさと子ども夢学校(農水・総務・文科省の子どもプロジェクト)の名づけ親となり、世界遺産五箇山の棚田ボランティア活動に家族と関わる
・10年から北陸新幹線建設促進運動や薬業振興を担当し、22年からふるさとの誇りを伝える講演(富山のDNAである薬、富山の魅力、御朱印等)し、26年から受講者を知のおもてなしができる講師に育てる講義を、県民教授として実施
・22年から県報を担当し、書く聴く話すことを通じ、四季のふるさと文学を綴る(共著6冊)
・人事異動で仕事をリセットせず、公と民、双方理解できるので、市の一委員(地方創生、行政改革、社会教育施設統合等)として参画
・新聞、ラジオなどマスコミに取り上げていただき、ふるさと意識が高まり、輪が広がる(22年~新聞投稿112件)
・前回予選落ちしたが「飛び公」を新聞で周知活動

中山間地域で支え合い、農ある暮らしで収穫を喜ぶ

アピールポイント

1.成果・効果

・22 年から学校や生涯学習等での講演や、通年講義(2h×7回×5年目)を通じ、知のおもてなしやふるさとの魅力の気づき・再認識などの一助になる
・26年、ご当地検定「越中チャレンジ」上位合格者からなる「とやまふるさとの会」を共同で設立し、ふるさとに熱い講師の講演技術向上
・世界遺産の菅沼合掌集落では数十年耕作されていなかった農地に赤カブを育て、現在チューリップ畑に生まれ変わる
・25年、飛び公経験が難航用地交渉に大いに役立つ(公営企業管理者表彰)
・「飛び公」の言葉の認知度アップ

2.チャレンジ性

・県民が講師となるユニ-クな通年講座講師に現職公務員は希有、招聘が難しい外部専門講師(製薬会社取締役、神社仏閣精通者など)を招くなど精力的活動により深い情報交換
・27年、市議会に地域の誇りに関する陳情者提出、全会一致で採択
・21 年から大学生の最優秀論文を選定するため、推薦された政治分野の論文を熟読し、審査会に出席する公務員は珍しい

3.協働性

・棚田の価値観等を後世に伝える取組では、農業公社や多世代のボランティア、ふるさとの活動では、依頼者や受講者、同窓会や保証人会の活動では大学や役員、市への参画では各種団体など様々な方と関わるとともに、マスコミの皆さんとも協力、支援をいただく
・県内文化人の一人として、知事など300人出席する新年懇親会などで更なる理解を求める

4.持続性

仕事・ふるさと・妻をはじめ家族を愛し、人や本との出会いが豊かな人生に不可欠と考えており、上司や同僚の理解や協力を得ながら、活動を継続し、飛び公のロ-ルモデルを目指す。私の地域活動は知事や議員も理解。
地域振興、生きがい、人不足など様々な切り口があり、期待の大きさを実感するので、理解者や協力者を増やし、人の結び付きを広げる。ふるさとへの熱い想いを評論家や傍観者でなく行動で示し、今春から時間や費用を要するが大学院で学び、終了後は成果を地域に還元したい