award entry 2018

【ENTRY14】要約筆記を活用しよう!~新たなコミュニケーション手段の普及~

飛び公名

矢部薫さん(鳥取県)

活動名

要約筆記を活用しよう!~新たなコミュニケーション手段の普及~

手書き要約筆記と表示スクリーン

活動概要

音声が聞こえない、または聞こえにくい人に対し、主に講演会等の場で音声情報を文字に変換して内容を伝達する手段である「要約筆記」を実施している。
9年前から活動し、県内の要約筆記サークルの代表幹事をしている。
サークルでは、会員間の交流を図るためのレクリエーション活動や、一般の方へのPR活動などをしている。
また、要約筆記者養成講習会の講師も担当し、後進の養成にも携わっている。

要約筆記をやっています

きっかけとあゆみ

平成22年度に職場の掲示板で「要約筆記奉仕員養成講習会」受講生募集の情報を見て興味を持ったため、講習会を受講した。
約半年の間に計53時間の講習を受け、その後、要約筆記奉仕委員としての活動を開始した。現在は認定試験に合格し、要約筆記者として鳥取県内での各種講演会等の場で要約筆記活動を行っている。
当初受講した講習会終了後は県内の要約筆記サークルに所属し、会員相互の交流や要約筆記技術向上のための勉強会等を行い、通年で要約筆記活動に携わっている。
平成28年度からは所属サークルの代表幹事に就任し、要約筆記に携わる健聴者および難聴者の会員約30名とともに、上記活動に加え、要約筆記の知名度向上に向けたPR活動を実施している。
PR活動として、地元の公民館で行われる講演会で要約筆記のデモンストレーションを行い、聴覚障がい者が情報を得る手段は手話だけでなく要約筆記もあることを知ってもらうこととしている。
他にも、プラネタリウム上映時に行われる音声解説に加え、聴覚障がい者も楽しめるようプラネタリウム画面に字幕を付けて上映する活動を行っている。

要約筆記は屋外でも対応できます

アピールポイント

1.成果・効果

自らの周囲(職場や友人関係)に要約筆記の存在を知っている人が少なかったが、自身の活動を通して僅かずつではあるが要約筆記の認知度が高まってきた。
その結果として、要約筆記者養成講習会の受講者数も増加し、新たに要約筆記に携わる人も増えつつある。
サークル活動の中でも、難聴者の掘り起こしを行い、要約筆記を活用してもらえる機会が増えてきている。

2.チャレンジ性

聴覚障がい者のコミュニケーション手段の一つである手話に比べて、要約筆記は認知度が低いのが現状である。
このため、サークル活動の大きな柱の一つとして、近年新たに要約筆記PR活動を積極的に行っており、これまで要約筆記の存在を知らなかった一般市民に対しての周知活動に取り組んでいる。

3.協働性

主に要約筆記に携わる者で構成されているサークルではあるが、地域には聴覚障がい者およびその支援者等で構成されている「難聴者協会」や「ろうあ仲間サロン会」の存在もある。
これらの団体の活動で要約筆記が必要な時は、要約筆記サークルとして惜しむことなく支援を行い、各団体との情報交換も適宜行っている。
また、各団体との食事会などの交流活動も行うほか、それぞれの団体が主催するイベントに対して後援や共催の立場で協力することも多く、聴覚障がい者や要約筆記者相互の連携・協働の関係が築かれている。

4.持続性

サークルは平成3年に設立し、活動のモットーが「細く長く」である。
今年度で27年目の活動となり、設立以降現在まで、毎月発行される会報は1号も欠かすことなく継続的に発行している。
また、サークル活動とは別に要約筆記者養成にも携わっている。現状では、増加傾向にある要約筆記要請に対して要約筆記者が不足している状況である。
このため、地域での要約筆記者養成講習会の講師を担当し、今後も要約筆記が継続して活用されるよう、要約筆記を担う人材の育成確保にも取り組んでいる。