【ENTRY19】初開催!!播州織産地博覧会(略して「播博(ばんぱく)」)

飛び公名

播州織産地博覧会実行委員会さん(兵庫県西脇市)
(有田圭佑さん、板場逸史さん、遠藤香里さん(応募代表))

活動名

開催!!播州織産地博覧会(略して「播博(ばんぱく)」)

普段は人通りもなく、シャッター商店街となっている

活動概要

市内へ移住してきた若手デザイナーや中心市街地の活性化を担うTMOメンバーらと有志の実行委員会を立ち上げ、西脇市の地場産業である播州織を切り口に、人通りが少なく寂しくなった中心市街地を活性化させようと、播州織の生地マルシェ「播州織産地博覧会」(略して「播博(ばんぱく)」)を初開催。
我々職員も一市民としてメンバー入りし、12回の実行委員会を重ね、市内外から約5,000人が来場する大イベントとなった。

多くの人が行き交い賑わう播博会場

きっかけとあゆみ

市が開催した中心市街地の活性化を協議するワークショップの中で、「織物の産地であるが生地を購入できる場所が少ない」との思いを共有したメンバーが、“播州織の魅力発信を通して、にぎわいが少なくなった中心市街地を盛り上げよう”と有志の実行委員会を立ち上げたのが始まり。
私たち職員も当初からメンバーに加わり、仕事終わりや休日の合間をぬって会議を重ねた。メンバーには播州織企業へ従事するため移住してきた若手デザイナーや隣町の商工会の職員なども加わり、職種も年齢も様々な13人が知恵を出し合った。チラシ作成やSNSの立ち上げなどの情報発信だけでなく、企業への出店依頼なども手分けして自分たちで行い、イベント当日は市内だけでなく、東京や富山、岡山など遠方からも約5,000人が訪れる大イベントとなった。
会場となった中心市街地は、かつては商店などが立ち並ぶ市内随一の繁華街であった。現在はほとんどの店がシャッターを閉じてしまっているが、イベント当日は絶えず人が行き交い「昭和40年代の賑わいやな」と昔を懐かしむ人も多くいた。
イベントは来年度以降も開催予定であり、さらに多くの市民を巻き込んでいきたいと考えている。

空き店舗を利用した会場

アピールポイント

1.成果・効果

・人口4万人都市に約5,000人が来場し、市外、県外へ播州織や西脇市を発信することができた。
・市民が中心市街地のまちなみの魅力や播州織のポテンシャルを再認識することができた。
・市民有志で行ったという実績により、これまでまちづくり活動にあまり関わってこなかった市民が自らの考えと行動で成し遂げることができるというモデルとなった。
・空き店舗を利用した会場とすることにより、イベント後空き店舗をオフィスや店舗として利用したいとの申し出があった。
・また、イベントでできた人間関係が職務にもつながった。

2.チャレンジ性

・産地企業の利害関係等により、アイデアとしてはあったものの開催が難しかったイベントを、職員をはじめ市民有志が熱意を持って進めることにより、これまで実行できなかった企画を初めて実行することができた。
・市役所業務で培った知識をそれぞれが発揮することができた。
・チラシ作成やSNSの立ち上げ、出展者への依頼やイベント内容まで全てを自分たちで考え、完全手づくりのイベントだった。

3.協働性

・市職員や民間企業者、移住者など職種も年齢も様々な人が同じ目的に向かって知恵を出し合いイベントを企画・運営した。
・イベントには市内の高校や近隣の大学等にも協力していただき、一緒にイベントを盛り上げることができた。
・商店街の中にある自転車屋と連携してレンタサイクルを実施するなど、商店街の人とも連携して実施することができた。

4.持続性

・イベント後、実行委員会へ入りたいとの声もいくつか聞いており、さらに多様な主体が参画することが期待できる。
・来場者からぜひ2回目も実施して欲しいとの声が届いており、実行委員会としても市の庁舎が中心市街地に移転する3年後までは継続して開催することを決めている。