参加首長メッセージ

愛媛県四国中央市長(参加首長のメッセージ<4>)

〇発起人の一人である井原 巧 愛媛県四国中央市長からのメッセージ
 (2011年4月18日配信時事通信社iJAMPより)

2008年に発足した地域参加型の公務員を目指す組織「地域に飛び出す公務員ネットワーク」(代表・椎川忍総務省自治財政局長)は、11年3月末現在1270人のメンバーが連絡を取り合い、社会貢献、地域づくり、自治会、NPOなどの活動への参画、新しい公共のあり方、住民協働について実践し、意見を交換している。3月にそのネットワークをサポートしようと、全国の9知事、31市町村長が「応援する首長連合」を組織した。その発起人の1人、愛媛県四国中央市(9万2600人)の井原巧市長(いはら・たくみ=47)に、発起人としての思いを聞いた。

―発起人になられたきっかけは。

四国中央市は以前から、市民と市職員による「協働のまちづくり」を実現すべく活動しており、公務員が地域に出て行くことを奨励していた。発起人代表の古川康佐賀県知事は、地域に飛び出す公務員を体現している人。09年に障害児者支援のセミナーを市で開催した時にも、パネリストになってもらうなど懇意にしており、趣旨に賛同した。

―「地域に飛び出す」ことの意義は。

公務員の役割は地域と行政をつなぐこと。職員にとって、現場の声を聞き、職場にフィードバックすることで市民目線を養うことができる。今、市民はどんなことを考えているか、どういうことを不満に思っているかが分かる。職員の資質を伸ばし、結果として市役所の質の向上が図れる。

職員によく言うことだが、どの分野の行政活動でも市民の協力、ボランティア無しではできない。市民の地域力、ボランティア力があってこその行政。公務員が率先して地域に出て行って、地域力が失われないよう取り組まなければならない。

―首長として、具体的にどのようにサポートしていくのか。

国や県と違い、市の職員は日々市民と接触しており、特に四国中央市職員は十分地域に飛び出していると思う。今後は環境づくりが必要になる。土日だけでなく、平日でも出て行けるようボランティア休暇を拡充し、取りやすい仕組みをつくるなど、気兼ねせず地域に飛び出していける環境を整備する。ボランティアの形態も変わってきており、それに合わせた仕組みづくりが必要。

―具体的に四国中央市で行っていることは。

一例だが、市では鳥取方式による校庭・園庭芝生化事業を09年度から行っている。これも市が主体的に行うのではなく、原材料費は市が出し、植えるのと維持管理は市民が担うという、市民団体との協働事業。そのほかにも市民と市の協働のまちづくり施策を多数行っている。

―市長自身で行っていることは。

市長になる前に私立幼稚園のPTA会長を7年務めたり、商工会議所青年部でイベントや募金を行ったりと、以前から地域に関わってきた。市長就任後も、市長室にいると課長、部長のフィルターを通した話しか聞けないので、情報交換の場として本庁舎と3支所のロビーで月3回以上、市民サロン(移動市長室)を開き、まちづくりへの意見を聞いている。発達支援イベントや心身障害者の保険掛け金への市単独補助など、市民のアイデアや要望を多数具体化してきた。

地域に飛び出す公務員を応援する首長連合は、佐賀、長野、高知、滋賀、山形、長崎、鳥取、埼玉、愛媛の各県知事と、全国31市町村の首長が発起人となり発足した。

〔横顔〕

県議会議員を2期務め、3期目の途中で合併後の初代四国中央市長に当選、現在2期目。10年には、若い世代に政治に興味を持ってもらおうと、市長仲間に声をかけ、19人の若手市長が夢を語る本「市長の夢」(いろは出版)を出版。

〔市の自慢〕

名前の通り、四国のほぼ中央に位置し、北は瀬戸内海、南は法皇山脈から四国山脈へと続く山間部が広がる。山脈からの豊富な水を使った工業が盛んで、紙製品の出荷額は日本一。11年度には、地元の大手紙おむつメーカー2社と協働で、全国で初めて1歳未満の乳児がいる家庭に紙おむつを無償で提供する「紙のまちの子育て応援事業」がスタート。

〔ホームページ〕

https://www.city.shikokuchuo.ehime.jp/

(松山支局・光石連太郎)(了)(2011年4月18日配信)

2011年4月18日配信時事通信社iJAMP より

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